「余裕ができたら、お花をやりたいです。」
先日、お客様からそんな言葉をいただきました。
私は思わず、
「昔の私もそうだったな」
と思いました。
仕事が落ち着いたら。
子育てがひと段落したら。
時間ができたら。
その時には、自分のための時間を持とう。
お花を飾ろう。
着物を着よう。
字を習おう。
そう思っていました。
でも、今振り返ると、その日は来ませんでした。
なぜなら、仕事ができる人には仕事が集まるからです。
責任感のある人には役割が増えるからです。
頼まれると断れない人には、さらに頼まれるからです。
だから、「余裕ができたら」はなかなかやって来ません。
私はずっと効率を重視して生きてきました。
仕事の段取りを考える。
家事を効率よく終わらせる。
未来を予測して先回りする。
どんな状況にも対応できるよう準備する。
その結果、楽になったかというと、そうではありませんでした。
仕事はさらに増えました。
求められることも増えました。
スピードも上がりました。
そして気付かないうちに息切れしていました。
当時の私は、それすら分かっていませんでした。
道端の花が咲いたことも気づかない。
鳥の声も聞こえない。
空を見上げることもない。
天気予報は、自分の予定に都合が良いかどうかだけ。
字は走り書き。
リボン結びは結べていればいい。
大切なのは仕事と家事を終わらせること。
それが正しいと思っていました。
でも、その先にあったのは達成感ではありませんでした。
疲労と虚しさです。
毎日タスクを完璧にこなしているはずなのに満たされない。
頑張っているのに苦しい。
浮腫みや体型の変化、不調も増えていきました。
今思うのです。
私は暇が欲しかったのではなく、余裕が欲しかったのだと。
暇と余裕は違います。
暇とは時間があること。
余裕とは心にスペースがあること。
多くの人は、
「今の忙しさが終われば余裕ができる」
と思っています。
でも、本当にそうでしょうか。
子育てが終わったら。
仕事を辞めたら。
介護が終わったら。
その時に突然余裕が生まれるのでしょうか。
私は違うと思います。
なぜなら、余裕は待っていてもやって来ないからです。
余裕は、忙しい今の中で育てるもの。
空を見上げる。
花を愛でる。
鳥の声に耳を澄ます。
字を一画だけ丁寧に書く。
お茶をゆっくり味わう。
そんな小さな行為の中に、余白はあります。
特別な趣味を始める必要はありません。
何かを新しく足す必要もありません。
今ある日常を、少しだけ丁寧に味わう。
それだけでも心は整い始めます。
私は予防医療も同じだと思っています。
身体を壊してから治療するのではなく、壊れる前に整える。
余裕も同じです。
余裕ができてから自分を大切にするのではなく、自分を大切にするから余裕が生まれる。
だから私は今、
「余裕ができたら」
ではなく、
「今日、どんな余白を持とうか」
を大切にしています。
あなたは今日、自分のための余白を持てていますか?
Salonゆう
住所:静岡県浜松市浜名区染地台1丁目43−29 レラハウスⅢ
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